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お知らせ

2023年6月28日

【重要なお知らせ】HIKVISION製レコーダーの重要なセキュリティ情報について

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

このたびHIKVISION製のレコーダー一部の機種においてOSD画面に以下のメッセージが表示される現象が複数確認されました。

HIKVISION社に確認した結果、現時点で公開されていない製品の脆弱性によるトラブルではないとのことです。

運用方法によっては、同様の現象が生じる可能性がございますので、該当製品をご利用頂いておりますお客様におかれましては、ご注意の上、ご使用いただきますようご案内致いたします。

  • 現象の発生原因:ネットワーク、パスワード認証方式の脆弱性を利用したアクセスによるもの
  • 遠隔接続のためにネットワーク環境の変更及びデフォルトや予測されやすいパスワードを利用することによって発生する可能性が高いことが確認されています。
  • 対象:HIKVISION製レコーダー(機種やF/Wの規則性無し)

現時点で症状が確認されている機種:DS-7604NI-K1 / 4P(B)、iDS-7204HUHI-M1 / P、DS-7608NI-K2/8P、DS-7604NI-I1/4P

  • 現象が発生する可能性がある運用方法:
  • DDNS(dynamic domain name system)もしくは固定Global IPをご使用中の場合
  • 遠隔監視のためにルーターのポートを開放している場合
  • 初期パスワードだけではなく、予測可能なパスワードを使用している場合(例に関しては添付を参照)
  • 上記の運用方法がセキュリティレベルが低いとされる理由
  • 外部からの接続をする場合に必要な情報は以下の3つになります。

Global IPアドレス、ポート番号、本体のID / PW

  • ポート開放による接続方式は遠隔接続するための3つの情報が取得しやすいため、セキュリティレベルが低いといえます。
  • さらにサイバー攻撃の5割以上はWebポートによって発生しますので、Webポートを開けていて、さらにパスワードが予測されやすいと攻撃されやすいです。

上記の運用方法で製品をご使用されている代理店様は、以下の対策を行って下さい。

1. パスワードの変更

– 適切なセキュリティレベルのパスワードに変更してください。 ユーザー専用かつ予測されにくい難しいパスワードに変更していただければと思います

例えば大文字、英数字の組み合わせ、特殊文字を含むパスワードがおすすめです。

2. ローカルネットワークでの運用

– 可能であれば、レコーダーをローカルネットワーク上で運用してください。

外部からのアクセスを制限でき、セキュリティリスクを低減することができます。

遠隔監視を行う場合は以下の3番の方法で接続を推奨します。

  • 現場環境や特定の目的でDDNSやGlobal IPとポート開放の組み合わせで運用される場合はWebポートを開けないことでリスクを少しでも減らすことができます。

もしくはUTM(Unified Threat Management)デバイスを導入し、ポートやID/PWを探るための不正なアクセスを防ぐことを推奨いたします(弊社UTM紹介ページ)

3.遠隔監視にはVPN構成やHIK-Connectを使用する

– VPNを使用する場合、セキュリティ、プライバシーが強化され、データーを暗号化しており、外部からアクセスが困難になるため有効です。

– HIK-Connectの場合、P2P通信方式でHIK ServerよりGlobal IP, Port情報を確認、管理していて、セキュリティが高いです。

4. UPnPをOFFにする

– UPnP(Universal Plug and Play)は名前通りネットワーク上の様々なデバイスを便利に接続するためのプロトコルなので、一部のルーターを除いては認証または承認を使用しないことからセキュリティが低いです。また、UPnPを使用するアプリケーションに成りすますことができることからルーターよりポートの情報を取得されやすいです。

接続を試す時などの一時的な使用する時以外はOFFにすることを推奨いたします。

※HIK-Connectを有効にし、デバイスを登録するとUPnP機能がONになる場合があります。その際には手動でOFFにして下さい。

5. F/Wが古い場合は最新F/WにUpdateする – 手順書参照

①F/W Updateする。(Update後は初期化することを推奨)

②再度デバイスをActivate

※F/W Updateはセキュリティ強化に役を立ちますが、本件には直接影響はありません。

以上の対策を行うことで、セキュリティリスクを軽減することができます。

6. よりセキュリティを高くするために設定

 – 別紙参照

ご案内させていただいた対策は予防の対策になっており、既にメッセージが表示されてしまう場合、パスワードやネットワーク設定を変更・調整した上、カメラのOSDメニューからメッセージを削除することも可能です。以下の手順にて設定変更を行ってください。(詳細はマニュアルを参照)

  • 設定-画像-OSD設定-テキストオーバーレイを選択
  • 削除したいテキストを選択し、保存
  • ルーターのポートは変更することを推奨

弊社は、製品の脆弱性に関する情報収集を継続しており、最新の情報に基づき、お客様に適切な対策を提供してまいります。

ご質問やご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

<添付資料>

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